2021年春夏
B-01 中折れティアドロップ 麦ブレード
燃やし加工 日本製グログラン
帽子を製作途中で燃やしている、と言うと驚かれます。この帽子は強めなダメージがいいアクセントとなっています。そのため、リボンはあえて太めの白を選び、キリッと仕上げました。
So-01 中折れティアドロップ
Original染め麦ブレード
MIXつなぎ縫い
白晒しの麦ブレードを染める所から始めます。これを元のブレードとMIXし、細かくつなぎながら丁寧に縫い上げています。ゆっくり積み上げたブレードミシンと向き合う時間がこのデザインを与えてくれました。
K-01 中折れティアドロップ
Original染め麦ブレード
MIXつなぎ縫い
スペインゴブラン織りOriginalリボン
以前から、パウル・クレーという画家の持つ配色の才能に魅かれていました。その日、突然クレーの絵のような帽子が作りたくなり、麦ブレードをバラバラにして6色に染め、細かく繋いで縫い上げました。ザックリと切ったスペインゴブラン織りの布の黒が締まりとアクセントを与えています。
Pa-01 中折れティアドロップ
本パナマ
エクアドル手織り イタリア製リボン
本パナマと呼ばれる帽子はトキヤ草、別名パナマ草を現地で手織りした帽体を元に作られます。エクアドルが主。今ではとても貴重なものになってしまいました。ブリム(つば)は、贅沢にダブルブリムに。素敵な曲線を伴った独特な形に仕上げてあります。クラウンの形はオリジナルで、手の思いに任せて作りあげました。個性的ですが、決して奇抜にならず静かな主張を持った大人の帽子。ワインのリボンは日本のリボンです。センスの良いイタリアのリボンと合わせて良い仕立てになりました。
HB-01 中折れ ティアドロップ
麻ブレード
イタリア製リボン
麻の細めのブレードをスタイリッシュに縫い上げました。ブリム(つば)の形はフリーハンドで仕上げました。
リボンはイタリア製らしく、シックなのに様々な色を混ぜて作られていて、さりげなく目を引きます。
B-02 中折れティアドロップ
麦ブレード
燃やし加工 日本製リボン
燃やして入れたダメージが、程よくワイルドに、それでいて全体はシックなイメージを失わないよう仕上げました。
クラウンは前と後ろを長めに作ってあり、かぶった時自然にブリム(つば)が前に落ち、流線型のシルエットもとても美しい帽子です。リボンはワインのペイズリーが浮かび上がって、とても印象的です。
So-02 中折れティアドロップ
Original染め麦ブレード
MIXつなぎ縫い
麦は均一に染まることがないので、染めた後に色合いを確かめ選び、イメージを確かめながらMIXして縫っています。黒に染めたのですが、シルバーや紺など、様々な色が融け合ってくれました。
So-03 中折れティアドロップ
Original染め麦ブレード
MIXつなぎ縫い
全く詳しくないのですが、琳派の画家の中では宗達さんが好きです。わかりもしないくせに「おお!何かいい。」と一瞬で思った記憶があります。叱られてしまうかもしれませんが、恥ずかしながら密かに心の中で「Sotatsu」と名付けた3部作の3つ目。「あ〜それでSo-03なのね?」「はい・・・。」
HG-01 中折れティアドロップ
Original染め麻ブレード
Original染めリボン
幅広の麻ブレードをブラウンの後グリーンに染めて深みのある色を出しました。麻なのでとにかく軽い。少しおとなしくなってしまうので、ムラに染めたリボンをアクセントに。
Si-01 中折れ ティアドロップ
シゾール
イタリア製リボン
シゾールの帽体は柔らかく軽く、気品が漂います。今回の作品たちはポーランドの木型職人さんと拙い英語のやり取りで手に入れた木型で作ったものが多いのですが、これもその一つ。リボンは組み合わせでデザインを入れてみました。イタリア製のリボンはさらっと目を引く雰囲気をいつも与えてくれます。